クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:伊藤博之、以下クリプトン)は、展開する歌声合成ソフトウェア『初音ミク』が、堤幸彦監督の最新映画『SINGULA』(シンギュラ)の主題歌で起用されたことをお知らせいたします。初音ミクが歌う主題歌『イフ』は、音楽クリエイターのr-906さんが映画のために書き下ろした楽曲です。劇場公開は、2024年5月10日(金)。新宿バルト9、横浜ブルク13、T・ジョイ梅田、T・ジョイ博多、ミッドランドスクエアシネマの5館で期間限定上映されます。5月24日(金)からはニコニコ動画でもご視聴いただけるようになりますので、上映劇場近郊にお住まいでない方はぜひそちらでお楽しみください。
映画『SINGULA』公式Webサイト:https://singula-movie.com/#t
映画『SINGULA』は、奇才・堤幸彦監督が手掛けるAIを題材とした作品です。出演者1人がAI15体15役を演じ分け、全編英語でAI同士のディベートを繰り広げます。たった1人のキャストに抜擢されたのは、俳優のspiさん。そして、その魅惑的で幻想的な世界を彩る主題歌の”歌声”に『初音ミク』が起用されました。
初音ミクが歌う主題歌『イフ』を制作されたのは、音楽クリエイターのr-906さんです。r-906さんは2018年から活動されており、2022年に初音ミク公式YouTubeチャンネル「39ch」(ミクチャンネル)のオリジナルソングとして初音ミクが歌う『プシ』を制作していただいたほか、2024年3月31日に日本武道館で開催されたアニバーサリーライブ「MIKU FES‘24(春)~Happy 16th Birthday~」でもスペシャルゲストの一人としてDJパフォーマンスを披露していただきました。
劇場公開にあたり、映画プロジェクト発表時のr-906さんのコメントをあらためてご紹介いたします。
〈r-906さんのコメント〉
『SINGULA』という作品の主題歌を担当させていただけたことは夢だったのではないかと、今でも思ってしまいます。本当に私でよいのか、他に適任がいるのではないかと、毎日の様に苦悩し自問しましたが、堤監督の期待に応えるべく、そして「うちのミクを世界の映画祭に連れて行く」というどうしようもない私のエゴを突き通すべく、お引き受けするに至りました。
撮影現場や制作途中の映像を見せていただき、私なりに『SINGULA』を解釈し、愛を込めて『イフ』という楽曲を創らせていただきました。本編の映像と合わせて、楽しんでいただけると嬉しいです。
15体の人間そっくりのAIアンドロイド同士が「人類を破壊するべきかどうか」という究極のディベートを繰り広げる本作は、AIが注目される今の世の中に”人間の尊さ”を語りかけるような内容となっています。そのテーマは国内に先駆けて公開となった海外でも高く評価されており、2023年9月に行われた映画の祭典「マドリード国際映画祭」では外国語映画として4部門にノミネートされた上で、見事「外国語映画最優秀主演男優賞」を受賞しました。
これまでに50本以上の映画を撮影してきた堤監督が「間違いなく唯一無二の立ち位置にある作品」と言い切った衝撃の異色作が、いよいよ国内の劇場でも公開となります。r-906さんが撮影現場や制作途中の映像を参考にして制作した初音ミクが歌う主題歌『イフ』はもちろん、堤幸彦監督率いる映画制作・プロデュースチームが生み出した観るものの脳を劈く劇薬エンターテイメントをぜひお楽しみください。
集められたのは「先生」と呼ばれる人間が作り出した15体のAIたち。同じ顔、同じスタイルの15体のAI。違いは、それぞれに埋め込まれたチップによる性格や記録されている情報のみ。互いの素性を知らないAIたちによるディベートバトルロイヤルが始まる。
■AI役:spi
神奈川県出身。アメリカと日本の演劇界のバックグラウンドをもち、数々のオペラ、ミュージカルに幼少より出演し、演技、歌唱の基礎を築く。
また、横須賀少年少女合唱団で、ボーイソプラノ・ソリストとしても幅広い音楽にふれる。現在は、舞台に数多く出演するほか、アーティストとしても活躍するトリプル・スレット・エンターテイナー。 近年の主な出演作にミュージカルミュージカル『ラディアント・ベイビー〜キース・ヘリングの生涯〜』、舞台『Take Me Out』、『RENT』(10〜15年)、舞台『SAMAEL』舞台『信長の野暮』ミュージカル『JERSEY BOYS』(18年〜)、舞台『黒子のバスケ』シリーズ(16年〜)、舞台『KING OF PRISM』シリーズ(17年〜)ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(17年〜)、舞台『銀牙 -流れ星 銀-』『VIOLET』(2020)、ミュージカル「オリバー」、ミュージカル「ジャージーボーイズ」、「手紙2022」、「シュレック」、「ドリームガールズ」など。
■監督:堤幸彦
1955年生まれ 愛知県出身。88年、森田芳光総監督のオムニバス映画『バカヤロー! 私、怒ってます』の「英語がなんだ」で映画監督デビュー。
テレビドラマ「金田一少年の事件簿」、「TRICK」シリーズ、「SPEC」シリーズは映画化もされ、ドラマと映画それぞれでヒットさせた。2015年には『イニシエーション・ラブ』『天空の蜂』で第40回記念報知映画賞・監督賞を受賞。コロナウイルスの蔓延で表現活動が制限される中、仲間とインディーズ映画『truth〜姦しき弔いの果て〜』(22)を制作し、数々の国際映画賞を獲得。その他の作品に『明日の記憶』(06)、『20世紀少年 三部作』(08〜09)、『人魚の眠る家』(18)、『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』(21)など。2022年に本広克行・佐藤祐市らと共に日本初のエンタメDAOプロジェクト「SUPER SAPIENSS」を始動。トークンやNFTを発行し、サポーターとのエンタメ共創により作品を生み出している。
■プロデューサー・脚本・原案:一ノ瀬京介
桜美林大学にて、平田オリザ氏や木佐貫邦子氏に師事。25歳まで俳優・ダンサーとして活動した後に実業の世界へ。7年間で3事業を経験し、32歳で株式会社アートカルチャーズを設立。本格的にオリジナル作品の舞台プロデュースを開始。2年間で5作品を発表し、総来場者数7,000名を達成。全ての作品がノースポンサーであった事が話題となった。丁寧な会話劇の中に、コンテンポラリーダンス・生演奏・歌唱を混ぜ合わせた独特のエンターテイメントスタイルに定評がある。2022年、人工知能をテーマとした代表作【SINGULA】を堤幸彦監督のもと映画化。
■音楽クリエイター:r-906
2018年に活動を開始したボカロP。代表作は『パノプティコン』『三日月ステップ』『まにまに』など。聴くと体が動いてしまうような曲調を得意とし、2022年に開催されたボカロの祭典”TheVOCALOID Collection 2022 spring”にて、3,000を超える投稿作品の中から1位を獲得。現在は多数の合成音声のデモソングや初音ミクの公式楽曲を手がけるなど、活動の幅を広げている。
※「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標です
■ボーカル:初音ミク
「初音ミク」は歌詞とメロディーを入力すると歌わせる事ができる歌声合成ソフトウェアである。多くの人が「初音ミク」を用いて作った音楽をインターネット上に投稿した事で、イラストや動画等の創作の連鎖が生まれてブームとなり、日本のみならず世界中で話題になった。「初音ミク」の登場によって、専門的な知識や経験の有無に関係なく、より多くの人が容易に創造の世界に触れられるようになった。今では「バーチャルシンガー」としても多方面で活躍している。
■公開日:2024年5月10日(金)
■上映劇場:新宿バルト9、横浜ブルク13、T・ジョイ梅田、T・ジョイ博多
■上映開始日時:2024年5月24日(金)21:00
■ネットチケット価格:前売り1,600円/当日2,000円
■ネットチケット購入ページ:https://dwango-ticket.jp/project/9kYFo3Et8y
※オンライン上映に関する詳細は、購入ページをお確かめください
【初音ミク起用に関するお問い合わせ先】
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 取材・広報担当
<参考情報>
▼『初音ミク』とは https://piapro.net/
歌詞とメロディーを入力すると歌わせることができる歌声合成ソフトウェアとして、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が2007年8月31日に開発。大勢のクリエイターが『初音ミク』で作った音楽をインターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなり、今では「バーチャルシンガー」としても多方面で活躍している。
2014年から展開している初音ミクの世界ツアーシリーズ「MIKU EXPO」は、世界30都市にて計68公演を実施。ツアー開始から10周年を迎える2024年は、10周年記念プロジェクトの一環で北米ツアー・欧州ツアーの開催を予定している。また、3DCGライブと創作の楽しさを体験できる企画展を併催した国内最大規模のイベント『初音ミク「マジカルミライ」』は、2013年からの11年間で累計42万人を動員。2024年はOSAKA、TOKYOに初めてのFUKUOKAを加えた3都市で開催する。
他にも、冨田勲の「イーハトーブ交響曲」「ドクター・コッペリウス」にプリマドンナとして出演、レディー・ガガの2014年北米ツアーでオープニングアクトを担当するなど、著名なアーティストとのコラボレーション実績もある。さらに、2024年には米国最大級の音楽フェス「コーチェラ」にも出演。国内外で様々な関連イベントが実施されている。