クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:伊藤博之、以下クリプトン)が展開する『初音ミク』を手のひらサイズに立体化したアクションフィギュアの一つ「ねんどろいど 初音ミク 冬木小袖Ver.」(販売元:株式会社グッドスマイルカンパニー)が、G20ニューデリー・サミットの関連企画として催された「Culture Corridor – G20 Digital Museum」にて展示されました。同フィギュアは東京国立博物館所蔵の重要文化財『小袖 白綾地秋草模様』(通称『冬木小袖』)の修理プロジェクトの一環で制作されたもので、このたび『冬木小袖』の複製品と共に日本の文化を表す作品として紹介していただきました。
クリプトンは『初音ミク』と『冬木小袖』のコラボレーションを通して、東京国立博物館と文化財活用センターが2020年1月~2021年12月末にかけて共同で実施していた「〈冬木小袖〉修理プロジェクト」に協力しておりました。協力当時は売り上げの一部が修理プロジェクトに寄附されることを前提に、描き下ろしキービュアル「〈冬木小袖〉ミク」(担当イラストレーター:森倉円さん)を使用した複数のコラボレーション商品を展開。そのうちの一つである「ねんどろいど 初音ミク 冬木小袖Ver.」の売り上げから寄付した金額は、2021年3月時点の集計で5,508,000円でした。
▼「〈冬木小袖〉修理プロジェクト」について
https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_free_page/index.php?id=50
このたび「ねんどろいど 初音ミク 冬木小袖Ver.」が展示された「Culture Corridor – G20 Digital Museum」は、2023年9月9日(土)・10日(日)にインドの首都ニューデリーで開催されたG20サミットの関連企画として催された国際プロジェクトです。今回のG20サミットのテーマである「一つの地球、一つの家族、一つの未来(One Earth, One Family, One Future)」に基づき、多様な文化表現への理解や知識を共有し合える企画として、G20の参加国ならびに9つの招待国が持ち寄った自国の文化を象徴する作品で構成されました。
日本からは『冬木小袖』のデジタル画像および複製品とともに、同文化財の修理プロジェクトの一環で誕生した「ねんどろいど 初音ミク 冬木小袖Ver.」が出品。『冬木小袖』をイメージした美しい秋草模様のきものを身にまとう小さな初音ミクの姿は、伝統文化と現代のコンテンツのコラボレーションにより文化遺産の保存に成功したユニークな好例として、現地メディアにも取り上げていただきました。
▼インド文化省 公式X(旧Twitter)から発信された現地のニュース映像
https://twitter.com/MinOfCultureGoI/status/1701147938221949367
※日本の展示物は20秒から映っております
なお、修理プロジェクトを通した支援によって本格修理を終えた『冬木小袖』は、2023年10月3日(火)~12月3日(日)まで、東京国立博物館にて展示されます。修理後初となる展示です。多くの方のご支援のもとで元の魅力を取り戻した『冬木小袖』を、ぜひ展示室でご覧ください。
クリプトンは今後も積極的に、文化芸術振興に繋がるコラボレーションを実施してまいります。
【お問い合わせ先】
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 ピアプロ担当
E-mail:
▼「初音ミク」とは https://piapro.net
歌詞とメロディーを入力すると歌わせることができる歌声合成ソフトウェアとして、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が2007年に開発。大勢のクリエイターが『初音ミク』で作った音楽をインターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなり、今では「バーチャル・シンガー」としても多方面で活躍している。
2014年から展開している初音ミクの世界ツアーシリーズ「MIKU EXPO」は、世界30都市にて計68公演を実施。また、3DCGライブと創作の楽しさを体験できる企画展を併催した国内最大規模のイベント『初音ミク「マジカルミライ」』は、2022年に10回目を迎えた。他にも国内外で様々な関連イベントが実施されており、冨田勲の「イーハトーブ交響曲」「ドクター・コッペリウス」にプリマドンナとして出演、レディー・ガガの2014年北米ツアーでオープニングアクトを担当するなど、著名なアーティストとのコラボレーション実績もある。
さらに、歌舞伎や人形浄瑠璃といった伝統芸能への出演、文化財修理プロジェクトへの支援を目的とした〈冬木小袖〉〈見返り美人図〉とのコラボレーションなど、日本伝統文化を広める活動にも寄与。東京国立博物館の「150年後の国宝展」では「150年後の国宝候補」に選出された。
▼東京国立博物館とは https://www.tnm.jp/
1872年創立の日本でもっとも長い歴史を誇る博物館です。収蔵する文化財は約12万件。日本から中国、朝鮮半島、西アジア・エジプトまでの地域を網羅し、土器や土偶などの考古遺物から浮世絵や刀剣、甲冑、近代絵画など、日本の美術史をたどることのできるコレクションとなっております。
▼文化財活用センターとは https://cpcp.nich.go.jp/
2018年に国立文化財機構に設置された、文化財活用のためのナショナルセンターです。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくります」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」をミッションとして、さまざまな活動をしております。