クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:伊藤博之)は、2016年7月24日(日)にテレビ朝日『題名のない音楽会』で放送される冨田勲氏の追悼特集に、弊社が展開するバーチャル・シンガー「初音ミク」が特別出演することをお知らせ致します。
今回の特集は、去る5月5日(木)に他界した作曲家・世界的シンセサイザーアーティストの冨田勲氏の追悼特集となっております。長年、冨田氏と親交のあった指揮者の藤岡幸夫氏を迎え、冨田氏の遺した数多くの名曲の中から、NHK「きょうの料理」や大河ドラマ「勝海舟」、「新日本紀行」のテーマ曲、さらに手塚治虫氏のアニメ「リボンの騎士」のテーマ曲など、選りすぐりの代表曲をオーケストラの演奏でお届けする内容となっております。
番組後半では、晩年の冨田氏が最も力を入れていた、コラボレーション曲が演奏されます。2012年に初演となった、「初音ミク」をソリストに迎えたオーケストラ作品「イーハトーヴ交響曲」の特別バージョンです。
さらに、今回はテレビ放送初の試みとして、「初音ミク」とオーケストラとの共演にARマーカーを用いた画期的システムを弊社で企画し、導入致しました。
ARマーカーから位置、角度、レンズ情報を取得し、リアルタイムでCGカメラに反映させるAR技術を、厳しい条件下でテレビ品質に応えさせるのはこれまで困難でした。しかし今回、「イーハトーヴ交響曲」の初演以降、進化を続けている「リアルタイム3DCGコントロールシステム[R3]」を、さらに応用、展開させ、常用外のテクニックを組み合せることにより、特別な装置を必要とせず、テレビカメラ実写映像のみから、CG合成を実現させる史上初の映像合成技術“放送収録ARシステム”の開発に成功致しました。
このシステムの導入により、複数のカメラおよびアングルで収録した映像からCGを制作することが容易となり、特別な装置を必要とせず、映像の収録から短期間で“指揮に合わせて歌い踊る様子”をCG化することが可能となりました。
収録当日、会場ではステージ内の各所にARマーカーが配される形となっておりました。放送上では、「初音ミク」が通常のソリストと同様にステージ袖からやってきて、指揮者のかたわらで歌い踊ります。さらには指揮者とコミュニケーションをとる様子もお楽しみ頂けます。
また、今回の特集では、冨田氏が上演を夢見て、他界直前まで創作を続けていた舞台作品「ドクター・コッペリウス」の一部も初演奏・初公開されます。今秋11月11日(金)・12日(土)に東京・オーチャードホールで世界初演が予定されているこの作品も、「イーハトーヴ交響曲」同様、「初音ミク」とのコラボレーション作品となっております。初演の前に冨田氏の壮大な構想の一端が明らかになる貴重な放送となりますので、ぜひご期待下さい。
▼番組・特集名:
題名のない音楽会「冨田勲の音楽会」
▼放送予定:
[テレビ朝日] 2016年7月24日 日曜あさ9時
[BS朝日] 2016年7月31日 日曜よる11時放送
[題名のない音楽会WEBサイト] http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/
【本件に関するお問い合わせ先】
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
E-mail:
-参考資料-
▼「題名のない音楽会」放送予定曲について(「題名のない音楽会」WEBサイトより)
♪1:「冨田勲 人気テレビテーマ曲メドレー」
「リボンの騎士」
ヴァイオリン編曲: 萩森英明
ヴァイオリン: 五嶋龍
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
「きょうの料理テーマ」
編曲: 萩森英明
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
「勝海舟テーマ」
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
「文五捕物絵図」
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
「新日本紀行」
編曲: オオシマダイスケ
尺八: 藤原道山
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
♪2:「イーハトーヴ交響曲」 初音ミクメドレー *CG協力:冬寂
「イーハトーヴ交響曲:3.注文の多い料理店」
歌: 初音ミク
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
「イーハトーヴ交響曲:5.銀河鉄道の夜」
歌: 初音ミク
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
「イーハトーヴ交響曲:7.岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌>」
一部編曲: 萩森英明
歌: 初音ミク
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
♪3:「『ドクター・コッペリウス』より フィナーレRising Planet 9」
エレクトロニクス: ことぶき光
トランペット: 本間千也
指揮: 藤岡幸夫
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
▼「ドクター・コッペリウス公演」について
▽タイトル
冨田勲 追悼特別公演 冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』
▽日時
2016年11月11日(金)開場18:00 / 開演19:00
2016年11月12日(土)開場12:30 / 開演13:30
2016年11月12日(土)開場17:00 / 開演18:00
▽会場
Bunkamura オーチャードホール
▽チケット一般発売
オフィシャルサイト:http://www.dr-coppelius.com/
お問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799
▽主催
キョードー東京、クリプトン・フューチャー・メディア、日本コロムビア、チケットぴあ
▽企画
キョードー東京、クリプトン・フューチャー・メディア、日本コロムビア
▽制作・ストーリー原案
冨田勲
▽初音ミク3DCG技術
クリプトン・フューチャー・メディア
▽WEBサイト
冨田勲 新作「ドクター・コッペリウス」WEBサイト:www.dr-coppelius.com/
冨田勲 FACEBOOK PAGE:https://www.facebook.com/officialcolumbiaIsaoTomita
▼冨田勲(作曲家/シンセサイザー・アーティスト)
1932年東京生まれ。慶応義塾大学在学中から作曲家として多彩な分野で活躍をはじめ、74年にはシンセサイザーによる「月の光」を発表してビルボード誌の第1位を獲得し、さらに日本人として初めてグラミー賞にノミネート。以後発表するアルバムは次々に全世界で空前のヒットとなる。その後、多数のNHK大河ドラマや山田洋次監督作品で音楽を担当。2011年からは「ISAO TOMITA PROJECT」が始動。「惑星」や「月の光」など、過去の名作をリメイク&サラウンド化した完全版が日本コロムビアより継続的にリリースされている。2011年1月に朝日賞受賞。11月には宮沢賢治の作品世界を題材にし“初音ミク”をソリストに起用した「イーハトーヴ交響曲」の世界初演が行われ大きな話題となる。14年には、Redbull Music Academy東京2014に招かれ、世界の若きミュージック・クリエイターたちの前で講演を行い世界中で話題となった。15年5月には、「イーハトーヴ交響曲」が中国・北京で上演され好評を博した。2016年5月5日逝去。享年84.他界の1時間前まで制作を行っていた新作「ドクター・コッペリウス」は2016年11月11&12日に東京・オーチャードホールで初演される。(www.dr-coppelius.com/)
▼初音ミク
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が開発した、歌詞とメロディーを入力して誰でも歌を歌わせることができる「ソフトウェア」。大勢のクリエイターが初音ミクで音楽を作り、インターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなった。「キャラクター」としても注目を集め、今ではバーチャル・シンガーとしてグッズ展開やライブを行うなど多方面で活躍するようになり、人気は世界に拡がっている。(http://piapro.net/)
▼リアルタイム3DCGコントロールシステム[R3]
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が開発した、リアルタイムで3DCGと歌声をコントロールするシステム。このシステムを用いることで、事前に収録されたキャラクターの3DCGモーションや歌声にあわせてバンドやオーケストラが演奏するのでは無く、キャラクターがバンドやオーケストラにあわせて歌い・踊ることが可能。指揮者の指示するテンポの変化・揺れ・加減速にもリアルタイムに対応し、奏者と一体化したコンサートを実現。(http://r3system.net/)